令和7年度
新年度 会長あいさつ(令和7年4月)

令和7年度がスタートいたしました。日頃より看護協会事業の推進に、深いご理解とご協力をいただき、心より感謝申し上げます。
団塊の世代が後期高齢者となる2025年を迎え、高齢化率がますます高まる中で5年前に起こった新型コロナウイルス感染症の世界的な流行を経験し、人々の価値観や暮らし方は大きく変化いたしました。さらに、異常気象や地震等自然災害への危機感、また世界のあちこちで起こる紛争など、当たり前に送ることができる平穏な日常への私たちの願いは、今まで以上に強くなっていると思います。
日本看護協会は、2040年までに想定される社会・医療の変容を見据え、看護が進むべき方向性、そのために何をすべきかを検討し令和7年度の総会に2040年に向けた「看護の将来ビジョン」を提示していく予定となっております。県看護協会もそれを踏まえ県看護協会としての看護の将来ビジョンをまとめ、看護職はもちろん県民と共有し、その実現のために県内すべての看護職とともに取り組んでいきたいと考えます。
<令和7年度活動の方針>
日本看護協会の活動方針や事業計画と連動させながら、国の動きを敏感にキャッチし、それを県協会の活動に繋げていくことが重要だと考えております。令和7年度は新たな看護将来ビジョンの検討の年ですので、今年度は前年度の活動方針を踏襲していきます。
重点事業としては5つの事業
①全世代を支える看護提供体制の強化・構築
②看護職の働き方改革の推進
③看護の質の向上を図るための人材育成
④健康危機管理体制の強化
⑤魅力ある看護協会活動の推進
であり、今まで以上に組織的な取り組みを強化して取り組んでいきたいと考えております。
<看護職の確保・定着に向けて一歩踏み込んだ対策>
2040年頃には1年で100万人程度の人口減少が想定され、働く世代の人口比率は減少し続けます。現在も看護の担い手をどう確保していくか大きな課題であり、県看護協会として今まで以上に一歩踏み込んだ対策を取っていかなければならないと痛切に感じております。
令和6年度は県からの委託を受け、ナースセンターに人員を1人増やし、看護職員確保・定着促進コーディネーター事業に着手しました。ご協力ありがとうございました。おかげさまで看護実践現場の現状と要望を把握することができました。把握した課題への対策を今年度は具現化したいと考えます。
さらに、生涯学習検討会は3年目を迎え、看護職一人一人がどのように資質を高めていくか、その研修体制への検討も進めております。看護職の確保・定着のためには、量と質の両面から対策を講じる必要があり、看護協会はそこへの取り組みを強化いたします。
令和7年度も役員一同懸命に取り組んでいきます。会員数目標6,000人です。一人でも多くの看護職に仲間になっていただき、看護職一丸となって県民の豊かな生活に貢献できるよう取り組んでいきたいと思います。ご支援ご協力をよろしくお願いいたします。
令和7年4月
令和6年度
令和5年度
会長あいさつ【2025-20】
【2024-17】【1-1】