令和7年度
総会後 会長あいさつ(令和7年8月)
未来を拓く、
つながり・支えあう看護

令和7年6月20日に山梨県看護協会総会を終えて、役員の新旧交代から新体制での協会活動がスタートしました。会員の皆さまにおかれましては、日頃より山梨県看護協会の事業推進に深いご理解とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。このたび、山梨県看護協会会長に就任いたしました遠藤みどりです。どうぞよろしくお願いいたします。
まずもって地域医療や看護の充実に多大なるご貢献をされた佐藤悦子前会長には心より感謝申し上げます。これからは山梨県看護協会を築いてこられた先人の看護協会長の皆さまの地域医療への熱い情熱と歩みを大切に継承しながら、次の時代へと力強く前進できるように取り組んでいきたいと思います。
現在、看護を取り巻く社会環境は大きく変化しています。少子高齢化の加速、在宅療養や地域包括ケアの推進、災害・感染症対応の継続、そしてICT・AIなど新たな技術の活用といった中で、看護の役割は多様化・高度化しています。そのため、看護職一人ひとりが専門性を発揮しながら、地域や社会の変化に応じて柔軟に対応していくことが、これまで以上に求められています。
このような状況を見据え、日本看護協会は「看護の将来ビジョン2040~いのち・暮らし・尊厳をまもり支える看護~」を策定しました。このビジョンでは、看護職の目標を
①その人らしさを尊重する生涯を通じた支援
②専門職として自律した判断と実践
③キーパーソンとしての多職種との協働
を挙げ、地域を支える多様な看護の提供体制の構築や、看護職があらゆる場で活躍する社会の実現を目指しています。
このビジョンの実現に向け、山梨県看護協会としても地区支部活動、各委員会活動、そして三職能(保健師・助産師・看護師)間の連携をさらに強化し、情報共有と相互支援を深めてまいります。現場で生まれる気づきや課題をつなぎ、全体として看護の力を高める、その仕組みづくりを進めていきたいと考えております。また、若い世代の育成と、長年経験を積まれた方々の知見の活用という両面から、人材の循環と活躍の場の拡大にも取り組んでまいります。
最後に、看護には人を支え、地域を守る力があります。その力を発揮するためには、私たち一人ひとりが健康で、誇りを持って働ける環境が不可欠であるため、「誰もが働き続けられる環境づくり」に取り組んでいきたいと思います。
今後も会員皆さまのお力添えを賜りながら、協会一丸となって取り組み、看護の未来をともに築いていきたいと願っております。
今後とも皆さまのご支援とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
令和7年8月
◇趣味:ゴルフ、愛犬とのドライブ
新年度 会長あいさつ(令和7年4月)

令和7年度がスタートいたしました。日頃より看護協会事業の推進に、深いご理解とご協力をいただき、心より感謝申し上げます。
団塊の世代が後期高齢者となる2025年を迎え、高齢化率がますます高まる中で5年前に起こった新型コロナウイルス感染症の世界的な流行を経験し、人々の価値観や暮らし方は大きく変化いたしました。さらに、異常気象や地震等自然災害への危機感、また世界のあちこちで起こる紛争など、当たり前に送ることができる平穏な日常への私たちの願いは、今まで以上に強くなっていると思います。
日本看護協会は、2040年までに想定される社会・医療の変容を見据え、看護が進むべき方向性、そのために何をすべきかを検討し令和7年度の総会に2040年に向けた「看護の将来ビジョン」を提示していく予定となっております。県看護協会もそれを踏まえ県看護協会としての看護の将来ビジョンをまとめ、看護職はもちろん県民と共有し、その実現のために県内すべての看護職とともに取り組んでいきたいと考えます。
<令和7年度活動の方針>
日本看護協会の活動方針や事業計画と連動させながら、国の動きを敏感にキャッチし、それを県協会の活動に繋げていくことが重要だと考えております。令和7年度は新たな看護将来ビジョンの検討の年ですので、今年度は前年度の活動方針を踏襲していきます。
重点事業としては5つの事業
①全世代を支える看護提供体制の強化・構築
②看護職の働き方改革の推進
③看護の質の向上を図るための人材育成
④健康危機管理体制の強化
⑤魅力ある看護協会活動の推進
であり、今まで以上に組織的な取り組みを強化して取り組んでいきたいと考えております。
<看護職の確保・定着に向けて一歩踏み込んだ対策>
2040年頃には1年で100万人程度の人口減少が想定され、働く世代の人口比率は減少し続けます。現在も看護の担い手をどう確保していくか大きな課題であり、県看護協会として今まで以上に一歩踏み込んだ対策を取っていかなければならないと痛切に感じております。
令和6年度は県からの委託を受け、ナースセンターに人員を1人増やし、看護職員確保・定着促進コーディネーター事業に着手しました。ご協力ありがとうございました。おかげさまで看護実践現場の現状と要望を把握することができました。把握した課題への対策を今年度は具現化したいと考えます。
さらに、生涯学習検討会は3年目を迎え、看護職一人一人がどのように資質を高めていくか、その研修体制への検討も進めております。看護職の確保・定着のためには、量と質の両面から対策を講じる必要があり、看護協会はそこへの取り組みを強化いたします。
令和7年度も役員一同懸命に取り組んでいきます。会員数目標6,000人です。一人でも多くの看護職に仲間になっていただき、看護職一丸となって県民の豊かな生活に貢献できるよう取り組んでいきたいと思います。ご支援ご協力をよろしくお願いいたします。
令和7年4月
令和6年度
令和5年度
会長あいさつ【2025-20】
【2024-17】【1-1】