協会のご案内

会長あいさつ

山梨県看護協会長 佐藤悦子

 令和6年度がスタートいたしました。
 令和6年1月1日に発生しました能登半島地震では、今だ多くの方々が避難所で過ごされており、一日も早く日常が取り戻せることを心より祈っております。発災当初より県看護協会からも日本看護協会からの要請を受け、10名の災害支援ナースが被災地に行き、看護の力を発揮してきてくださいました。災害支援ナースの皆さま、調整くださいました管理者や関係者の皆さまに深く心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
 一方で、新型コロナウイルス感染症を含め様々な感染症がまだまだ発生しており、保健・医療・福祉等の看護実践現場では緊張感を持っての対応が続いております。日々従事されてます皆様の懸命なご努力に敬意を表しますとともに、心から感謝申し上げます。

<新たな災害支援ナースの体制>

 令和6年度より災害支援ナースの国による体制が整い、新興感染症への対応も含めより安全に災害支援ナースが活躍できる環境となりました。災害支援ナースの新たな研修は昨年度からスタートしておりますが、すでに48名の看護職が新たな災害支援ナースとして研修を修了しております。今年度も研修を行いますので多くの方に受講していただき、有事の時には可能な限り素早い支援体制が取れるよう準備し体制を整えていきたいと考えております。ご理解とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

<看護職の確保・定着に向けて>

 令和5年度末の県看護協会員数は5,972人でした。目標は6,000人です。看護協会長に就任し、3年が経過しようとしておりますが、一人でも多くの看護職の皆さまに看護協会員になっていただき、専門職としての資質の向上や働く環境づくりの推進に一丸となってみんなで取り組んでいけたらと思います。定例で開催されます理事会をはじめ地区支部との意見交換会や委員会、協会で開催される研修会や検討会・会議などに出席させていただき、看護実践現場で抱えている課題や要望等について意見交換をさせていただいております。
 意見交換のなかで共通に出されます話題は、2040年に向け私たちが抱えている人員不足という大きな課題です。若者人口が減少し、看護の担い手をどう確保していくか、看護協会としてどうにか対応しなければならないと痛切に感じております。今年度は県からの委託事業を受け、ナースセンターに人員を1人増やし、看護職の確保・定着事業を強化いたします。経験豊富な看護管理経験者が各施設に出向き、看護管理者とともに課題解決に向けて支援できるよう体制を整えました。どうぞご活用いただきたいと思います。
 活動推進のためのご意見もたくさんいただいております。役員一同、皆様に励まされながら会員一人一人の声を協会活動に少しでも反映させたいと取り組んでおりますので、どうぞご意見等をお届けくださいますようよろしくお願いいたします。

令和6年度活動の方針

 日本看護協会の活動方針や事業計画と連動させながら、国の動きを敏感にキャッチし、それを県協会の活動に繋げていくことが重要だと考えております。それらを受けながら、2040年に向け少子超高齢社会の中で、社会情勢の大きな変化を見据え、包摂的な共生社会の実現を目指し事業を推進してまいります。
 重点事業として次にあげます5つの事業

 ①全世代を支える看護提供体制の強化・構築
 ②看護職の働き方改革の推進
 ③看護の質の向上を図るための人材育成
 ④健康危機管理体制の強化
 ⑤魅力ある看護協会活動の推進
にむけて、組織的な取り組みを強化したいと考えております。

 令和6年度も役員一同懸命に取り組んでいきたいと思います。ご支援ご協力をよろしくお願いいたします。

令和6年5月1日

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