新型コロナウイルス感染症への本会の対応について

新型コロナウイルス感染症に関連するお知らせ

新型コロナウイルス感染症の経験を今後の取り組みにどのように活かしていくか

 新型コロナウイルス感染症は5月8日に5類に移行しました。人々の流れは感染症発症以前の動きに徐々に戻りつつありますが、まだまだ予断は許せません。2020年3月に県内初の感染者が確認されてから、私たちは今まで経験したこともない感染症への対応に懸命に取り組んでまいりました。保健・医療・福祉分野で活動されているすべての看護職の皆様、関係者の皆さまのご尽力に心より深く敬意と感謝をお伝えしたいと思います。本当にありがとうございます。

 この4年間、先が見えない感染症拡大の中で人々の命と暮らしを守る看護職の取り組みは、社会からも高い評価をいただきました。しかし、目の前の課題一つ一つに対応してきましたが、今後に向けての課題に対して十分に検討されていないという思いがあります。今やらなければならないことは、この4年間を丁寧に振り返り、将来新たな感染症発症時には、迅速にかつ的確に対応できるよう、この経験を蓄積していかなければならないと考えます。

 令和4年度の看護職の離職者数が増加傾向にあります。新型コロナウイルス感染症の影響が少なからずあるのではないかと思いますが、まだ実態がつかめておりません。大きな流行の波の中で、過酷な実践現場での状況があり、看護職のメンタルケアが必要だという看護管理者からの強い声もうかがっております。今後に向けて振り返る重要なポイントのひとつだと考えます。

 看護実践現場では何が起こり、そこにどう対応したのか、課題は何か、今後の体制づくりは等々、情報を行政や実践現場・教育機関などと共有しながら連携を図り、意見交換していきたいと考えます。そして、看護協会としてできることは何か、会員の皆様からのご意見をもとに、今しなければならないことに取り組んでいきたいと考えております。今後ともどうぞご支援よろしくお願いいたします。

2023年5月
山梨県看護協会 会長 佐藤悦子

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